ギリギリのバランス

夫がASDだとわかった時は、
それまでの謎の行動の理由がわかってほっとした。

 

それからASDの本を読むようになり、
少しずつ、ASD特性への対処の仕方を学ぶようになった。

 

たしかに、勉強にはなる。
試してみよう、という気になることもある。

 

けど。。。。

 

正直、
「もう一回子育てやるの?大人なのに??子育てやっと終わったのに??しかも一生!!!」

 

なんていう、人様が聞いたら「ひどい!!」と責められても仕方のないことを、思ってしまう。

 

障害なんだから、寄り添いなさい。
障害なんだから、受け止めなさい。
障害なんだから、支えなさい。

 

私だって、寄り添って欲しい。
受け止めて欲しい。
支えて欲しい。

 

私にはそれが、叶わない。
でも私は、それをしなければならない。
夫と生きていくならば。

 

きっと、夫以外の人(環境)で、
私に寄り添ってくれる人
私を受け止めてくれる人
私を支えてくれる人
を探すべきなんだろう。

 

自助会なんかも調べたけど、
今ひとつ参加する勇気が出ない。

 

カウンセラーも探しているが、

ASDに理解がありそう、と思える人がまだいない。

 

結婚前には、ASDだとわからなかった。
(そもそもASDのことを知らなかった)

 

結婚してから障害だとわかって、
その障害をすべて受け入れて、自分の中で折り合いをつけて
うまくやっていけるのか。

 

カサンドラ妻たちの体験談も読んだ。
色んな選択肢があることもわかった。

 

それでもまだ、私は夫と一緒にいることを選んでいる。

 

夫と一緒にいることで、
はらわた煮えくりかえるような怒りや、
悲しさ、虚しさ、寂しさ、無力感、絶望、など、
今まで味わったことのないような感情に襲われることがある。

 

でも、笑って楽しく穏やかに過ごせる日々もある。
いっときのこと、とわかっていても、幸せを感じることもある。

 

まだ、ギリギリのところで、バランスを取っているのかもしれない。